2010年11月24日水曜日

祝島について

瀬戸内海に浮かぶ祝島(いわいしま)を知っていますか。



今年は瀬戸内芸術祭でこの地域はかなり話題になり、

中には実際に訪れた人もいるでしょう。


しかし、その中で祝島を訪ねた人はあんまりいないかと思います。



ちなみにですが俺は祝島に行ったことありません。

しかも最近まで存在も知らなかったし、

今回問題意識が芽生えたのですが、

その詳しい話も全然わかりません。

発端は大好きなミュージシャンの1人である

三宅洋平さんのブログやtwitterを通して知っただけです。

(彼のブログもオススメ。劇文のオンパレードです。

http://blog.goo.ne.jp/nbsa-inushiki/


浅はか知識しかないですが、共有したい。

こっから先はあくまでも俺の持ってる知識であり意見であり、

当然俺のバイアスもかかってます。

文句がある人はぜひぜひ。



その問題ってのが何かと言うと、

「資源(エネルギー)」についてです。



祝島は生物多様性と原発建設の間で、もう28年間も揺れ動き続けている島なのです。島民の人々は自分たちで豊かな自然の一部を頂戴しながら、食料を中心とした資源を自給する生活をもう長い間続けている。一方現在、島ら4km離れた場所に原発建設計画を中国電力が進めていて、大規模な電気エネルギーの生産が可能になる代わりに生物多様性は失われる。中電は原発建設を認める対価として市民に支払う交付金なるものを強みにしている。地元のみなさん、お金やるから漁業も自然も崩壊するけど見ないことにしといてくれよ!っていう理論らしい。


俺はまだ観ていないですが、

洋平さんにもtwitterで勧められた祝島に関する

衝撃的な映画が2つあるので、

ここに予告編だけ載せておきます。

ぜひぜひ観てください。

どちらも3分ないです。

夜食のカップ麺を待つ時間で観られます。



「祝の島(ほうりのしま)」



「ミツバチの羽音と地球の回転」


おいおい、なんじゃこりゃですよ。

北朝鮮と韓国の軍事国境線、確かに問題ですよ。

けど俺にはこれが日本と思えないくらい、

完全に今なお僕らの母国が戦争状態、

いや少なくとも戦闘モードであることが鮮明に映っている。


田舎での暮らしなんて、まったりそのもので、

「都会は人が多くてイヤやなぁ〜」なんてぼやきながら

スローライフを満喫できるとばっかり思ってた。


祝島では戦艦のように自分たちの漁船を並べて行く手を阻み、

ハチマキを巻いて声を張り上げ、

怒りの列をなして行進しているなんて。

衝撃的でした。

こんな大事件が俺はテレビを通して報道されているのを観たことがない。


祝島だけじゃない。

中国に対する渋谷、六本木、秋葉原等でのデモを報じない

マスメディアのセンスもなかなかだ。




日本はこのエネルギー時代である21世紀において、「安全」をひとつのフレーズとしながら、原発の拡大を進めている。もちろん原発の事故といえばチェルノブイリを世界は忘れるわけがなく、その危険性は計り知れない。また同時に日本は地震大国であり、静岡県の御前崎にある浜岡原子力発電所に至っては、活断層を直下に敷きながらつくられている。もし巨大な東海地震が起きたらどうなるのか。未だ世界のどこを探しても前例はない。ちなみにどこの出典データかはわかりませんが、30年以内に東海地震が起きる可能性は87%だそう。

言い換えると、「30年以内にチェルノブイリ以降世界がまだ体験したことのない原発事故が日本で起きるとしたら」


手榴弾のピンに指がかかった状態を「安全」といえる

日本のセンスもなかなかだ。




一方海外では、特にスウェーデンだと思うのだが、電力の自由化が国民投票で決められている。個人レベルなのかはわからないが、自分の使いたい電力資源を自分達で決められるのだそうだ。こんなの日本じゃ考えられない。うちのテレビや冷蔵庫が、このMacbookが、どこの発電所でなにを原料につくられたものかなんてわからない。火を燃やそうと太陽光だろうと核融合だろうと、おんなじ電気ならなんでもいいやって感じだ。


けど、ホントにそれでいいのか。

近い将来、田舎や百姓の人に限らず、自分のエネルギーは自分で自給しなければいけない時代がくると俺は思ってる。少なくとも自宅に太陽光パネルとEV車が導入され、自家発電をして余った電力をシェアすることになるという話はたくさん聞いた。これからは更に食料や水や娯楽も自分たちで自給せよと高城剛が言っていて、それについては長くなるのでまたいつか。とにかくエネルギー問題はもうスルーできないのだ。



きたる11/25()12:30から、

「ジャーナリスト・文化人・表現者の目から見た祝島と上関原発計画地」という祝島についての院内会議?というのが衆議院であるそうです。一般の人も入れるということもあって、さらに俺はちょうど予定も空いているということもあって、参戦してこようと思います。予定が合う人がいれば、ぜひぜひ会場で会いましょう。

ちなみにこの会議の存在も洋平さんのツイートで知りました。いやぁメディアってまさに変化している。マスメディアが社会の観察者であり、ある種のジャッジであるなんて大嘘。おまけにマスメディアが民意を汲んでいることも、民意を形成していることも、多分嘘だろう。


以下が院内会議の詳細URL

http://kaminoseki.blogspot.com/2010/11/1125.html


ちなみに前に載っけた映画二本も、

今全国を巡回しながら上映しています。

12/22に藤沢に「祝の島」がやってくるので、

とりあえずそこは100で観に行こうと思ってます。



考えるきっかけになったら嬉しい、とは書きません。

なんだかきっかけづくりに盛り上がりすぎてる気がする。

入り口のドアのとこ立って、

「うあぁ、ヤバいなこりゃ」っつって、

トコトコ歩き去っちゃう感じ。

きっかけ、じゃなくて、

さらにそこから2歩も3歩も踏み込みたい。

そんなテンションでまた祝島関連のブログも書いていきたい。


ちょっとだけ踏み込んじゃってる状態って、

「エラそうに理論だけは言えるけどなんもしてないヤツ」

になる危険性と完全に背中合わせですが、

それも越えられるように、ね。



間違っているとこ、さらに知っておくべきこと、

などなどありましたら教えてください。

4 件のコメント:

  1. マトゥモトタトゥヤ2010年11月24日 1:24

    YouTube見ました。ひょっとして、日本終わってるのか。なんか、なんか国家と国民が敵対し過ぎてないか。

    木曜は行けないけど、12/22は僕も見に行きたい。そしたらクリスマスだ。

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  2. 祝島。DAYS JAPANとかちゃんと取り上げてくれているみたいだから見てみたら興味深いかも^^。

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  3. たっち
    敵対っていうか、完全にディスコミュニケーション状態な気がする。
    まったく違う言語で話してるみたいなんだよね。

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  4. しゅうへい
    ひさしぶりー元気?
    あ、そうそう、今回の院内会議はDAYS JAPAN編集長の広河隆一さんが呼びかけ人のひとりだったんだよね。
    これからはやっぱり責任者が明確なミドルメディアがメディアの本質を担っていく気がする。マスはどおすりゃいいんだろね。

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