前回のブログの引き続きにもなるんだが。
最近はとてもスタジオジブリに関心を持っていて、
その周囲の本を読みあさっている。
ちなみに、関連のある本を立て続けに読むのはとても面白い!
誤解を恐れずに言うと、一冊からめちゃくちゃ学ぼうなんて全然思わなくていいんだよね。
読書ってやっぱ、“勉強”みたいなイメージがあるし、映画とかと違って、読むからには学ぼうみたいな雰囲気がどこかにある。
俺も今まではそんな感じだった。
でも、そんなの必要ないんだよね。
むしろ、似たテーマの本をどんどん読んじゃえば、内容が被ってきたり、本同士が連なり始めて、自然と理解できてくる。
スポーツなんてまさにそう。
1回の練習でボールを正確に蹴るようになんてなれっこない。
けど、毎日同じ動作を繰り返すと、染み込んでいく。
そういう意味で、スポーツというか肉体的なものは、人間の営みの上でとても根本的な部分を支えているから面白いよね。
知的な人もそうだけど、体力あるヤツってやっぱ信頼できるし。
で、話を戻すと。
えっと、そうだ、ジブリだ。
ぜひぜひ観てほしいYoutubeがあるんだ。
これね。
「もののけ姫はこうして生まれた」っていう制作ドキュメンタリー。
8〜10分くらいに分解されているんだけど、
全部観ると結構な長さ。
続きはYoutubeで探して。
元々はDVD化された商品だから、
それをYoutubeで無料公開しちゃうっていうのとか、
それをオススメしちゃうっていうのは、
色々メンドクサイ問題を含んでいそうだけど、
いっぺん見出しちゃうと、
とりあえずそんなこと心配してる暇なない。
もうね、
鳥肌、
ハンパないよ。
ガンガンだよ。
とりあえずイントロからもうヤバい。
「もののけ姫」の完成から4ヶ月もたっているのに
宮崎駿は、
「まだ、この作品で自分は何を描いたのか、総括し終わっていないんです」
だって。
この時点で、
鳥肌マックス。
もちろんお金は本質じゃないんだけど、
気の遠くなるような作業を繰り返して、
これだけ素晴らしい作品をつくっているアニメ制作の現場の実状は、
もう全然稼げなくて、
仕事場としての環境がほとんど整っていなくて、
(だから安定して稼げるTVシリーズものにどんどん流れていって、
週に何十本というアニメが放映され、
その量がもはやアニメーションの本質そのものを変えてしまっている。
まぁこれは別の問題だけど。)
それを、
鈴木敏夫がぶっ壊したんだよね。
まぁアニメ界の現状は置いといて、
社員を固定にして若い人をしっかり育てて、
給料も安定した固定給が入るようにして、
結果的に日本でも数少ない成功したアニメスタジオになった。
やっぱり必要になった時に、お金をダイナミックに動かせるっていうのはスゴいよね。
お金の使い方や関わり方ってとてもセンスが要るというか、
その人らしさがでるので、
そういう意味でもジブリはかっこいい。
で、カネの話じゃなくて。
このドキュメンタリーを紹介したかったのは、
もっと裏側を観ようってこと!
もう視野の狭い下らない広告とか、
他のことには知らんぷりしてばっかりのブランドという制約とか、
加算のメディアのくせに全然信頼できないTV番組とか、
そんなのはちょっと飽きてきたから、
表面上にしかない上澄みばっかりじゃ、
全く本質に近寄れないのではと思う。
でも、映画の制作ドキュメンタリーとか、
面白いよね??
みんな好きだよね??
たぶん、世の中に出回っているもの以上に、
裏側を観ることってみんな結構関心があると思うんだ。
下らない色んな理由で削ぎ落とされているんだろうけど、
ここら辺はまだまだ勉強不足だからあんまり言えないな。
ただ、もっとそういうものはあっていいはずだ。
裏側を見て、感じて、悩んで、
螺旋階段を登るみたいにさ、
上から見たらおんなじところをぐるぐる回っているだけみたい。
けど、それはどんどん上に昇ってるんだよ。
だから裏側を観る前と後でやってることは変わってなくてもいいのかもしれないな。
糸井重里が、
ただ単にバカやってるやつは大嫌い。
けど、ぐるりとひと回りしてきたバカは大好き。
みたいなことを言ってて、すげー共感できた。
このドキュメンタリーにも、
とてもいい言葉がたくさんでてくるんで。
ビビッときたところをどんどんノートに書き留めていけば、
それだけで強くなれた気がするw
しかもこのドキュメンタリーは、
個人的にはよくできていると思うので、
大衆向けだけど、いいところを抑えているし、話の展開もいいし。
けっこうボリュームがあるから、
勉強の合間にとか観たいところなんだけど、
とてもじゃないけど、間を埋めるような簡素な内容じゃない!
そんときはもう諦めて、
がっつり観ちゃってくださいw