2010年6月29日火曜日

ノマドライフ




昨日は面白法人カヤックの柳澤さん。

今日はデザイナー、経営者、「場」における「和」の伝達者、緒方慎一郎さん。

そしてそのあとは四角大輔さんと本田直之さんの対談。

久しぶりにたくさんの人の話を聞いた。

それこそSFCでは連日スーパーな人達がやってきて喋りまくってる(昨日は三木谷さんも来てたのかな?)んで、

もっと開いていかなきゃなぁと思うけど、


特に面白かったのが今日の四角(よすみ)さんと本田さんの対談。

2人のプロフィールは割愛するとして、

何に惹かれたのかというと、四角さんはニュージーランド、

本田さんはハワイにそれぞれ居住しており、

そこと日本を行き来する形で生活をしているデュアルライフ、

もしくはノマドライフの実践者であるということ!

現代における遊牧民だ。

そして閉じることなくバリバリ働いている。

そしてそんなライフスタイルを目指す俺。

高城剛さんの『オーガニック革命』とも思い切りかぶる。



定住する必要なんてなし。

ひとつの場所に根っこを生やして生涯を過ごす義務もなし(もちろんその生き方を否定するつもりはないッスぜ)。

志望企業は銀行の安定志向就活生や、

なにがノマドじゃ!と否定的な満員電車うんざりバーコードサラリーマン。


いやいや、それはいいんです。

好きに生きればいい。


けど時代に生かされるんじゃなくて、時代を生きる、

とても純粋で本質的な生き方をする少数な人達。

そしてそういう生き方は、選べる。

ないようで、僕らの手の中にある。

どーすんの俺!?の手札カードの1枚として誰もがすでに持っている「遊牧民」というジョーカー。

いや、もはやそんな切り札でもないな、スペードの4くらい。

そこに惹かれるわけ。

そしたら未来には希望しかないじゃん。

楽しみでしょうがないじゃん。



2人の話は相手が僕ら大学生ということもあって、

どう生きるか、の話がメイン。

若いうちは賢くなるな。

Stay Hungry, Stay Foolishだぜ。

やりたいことは早起きしてやれ。

大人の言うことなんか聞くな。(と大人が言っているんだけどw)

ドリームノートを書け。

やりたいことを100個書け。

毎日1分でいいから自分と向き合え。

人生はバイオリズムだ。調子悪いときがあって当然。

たくさんの言葉が4時間近く飛び交って、

客観視したらなんだか自己啓発セミナーみたいに見えて、

なんだかなぁと思う人もいるかもしれない。


けどそれでいいよな。

僕らは自分の存在やどう生きるかを自問自答しつづけることが趣味になる、のですよ。

自分の存在なんていつまでも考えてんなと言われても、

価値観が多様になったから当たり前じゃん。

じいさんたちみたく、

となりの人と一緒におんなじことやってれば日本全部が加速して幸せになれる時代じゃないもん。

(もちろんじいさんの努力あっての今の幸せ。感謝はしてるんで、仲良くいこうぜよ)

外交することと、具体的な努力(フィジカルを使うこと)ができれば、たくさん悩めばいい。

数枚のカードを選んで、残りの大部分のカードを捨てる決断ができれば、カードをたくさん集めていい。



こういうナチュラルな人の話を聞いていると、よくこういう質問を会場の人にしてくる。

「もし一切の制約を無くせるとしたら、一番やりたいことはなにか」

みんな考えたり、思いついたり。

私は世界一周だなー。

俺は起業だな。

そしてそのすぐあとに気づく。

じゃあ今なんでそれをやっていないんだ?と。

まぁないもの(お金、時間、人脈)を並べれば、やらない理由なんてすぐ理論武装できるんだけど、

それ以上に気づくのは、自分の努力が足りないということ。

ないものはつくればいい。

こんだけモノであふれている。

ホームレスが腹一杯メシ食って酒たらふく飲める国だもん。

モノはある、ホントにないのは‥‥


このことを体感する機会に最近スゴく恵まれる。

やりたいことは今やれ!という言葉自体は中3のときに本で読んで知った(知ったつもりになっていた)けど、

そんなこととっくにわかっていたようだけど、

時期もあってか頭と体の両方で、ちょっとずつちゃんと見えてきた気がする。



「ノマドライフをしながら働くには、どんな仕事がいいか」と四角さんに聞いてみた。

すると、大学出ていきなりノマドライフしつつ、仕事として広い外交を持ちながらどこでも暮らせるのはもう少し先になりそうという答え。

技術はあるけど社会がまだそれに追いついていないから、今は会社に入って修行してみてもいい、

というアドバイスをいただいた。

ふむふむ、なるへそ。

実力と人脈が、距離を超えるのだな。

確かに会社なんてクソだ、という変な思い込みの時点ですでにオーガニックではないからな。

焦ることもあんまりオーガニックではない。

歪めるのではなく、変化するスタイルで。



感じたことは幾らでも書けるけど、

俺が進んだ具体的なこともブログでレポートしなきゃな。

口先野郎にならないように、ね。

体現することで初めて人はメディアになれるんだな。



四角さんや本田さんとはこれからたくさん繋がっていきたい。

こんな人達と仕事したいな。

そんな報告をいつかこのブログで書けるように、がんばります。がんばりましょう。


2010年6月14日月曜日

森と波と人





初めての森波、Wood Vibration。

宮城県登米市。

コメの街、登米。COME TO ME。


登米に来るのは3回目だけど、

1回目はトシの家へ。

2回目は農Music,農LIFE。

3回目は森波。

スケールがどんどんでかくなってどんどんこの街の持つものが見えてきて、

渋谷に近いからとか、アクセスがいいからとか、

そんな理由だけでよかれと思っていい場所に住んで、

文化の文脈をなにも見いだせない人もいる。

ローカルかどうかって貧しいかどうかでは全くないんだ。

思想を表しているのか。


ケータイは完全に圏外。

Twitterにはつぶやけない。

電話は勿論、メールも見れない。

都内にいる友だちにこの感動を伝えられない。

ニュースなんてもってのほか。

(はやぶさのニュースは今日知りました。ひどく感動しましたがw)

完全に飽和を超えながらも膨張を続ける情報からの断絶。

あとから書く俺のブログもただの事後的な認識だし、ひとりのメディアとしてたくさんの編集(真実と嘘)が加わってます。

面白そうで素晴らしいイベントだということは伝わってほしいけど、

(写真もありません)

ぜひとも「行ったつもり」や「わかったつもり」にはならないでください。



あるのは「今ここ」だけ。

目の前にうつる会場&木々と、

耳に聞こえてくる音と、

足の裏から伝わる地面の凸凹と、

口に広がるはっと汁はじめローカルフードの味と、

汗が反応する太陽の日差しと、

脳で感じる人々の思想と、

心が震えるヴァイブレーション。


つらつらと色々書いたけど、

あるのはやっぱり「今ここ」だけ。



「好きなように楽しんでくれればいい。此処に居てくれればいい」

という洋平さんの言葉を思い出す。



数日後に大事なキャンプを控えた源太&恭さんは超軽装。

とりあえずビーサン。

俺はレインウェアを持ってたけど、恭さんは短パンのみ。

ってか恭さん、ちっこいバックパックにスカスカの荷物だったしw

「持ってくるものがなかった」という奇跡の発言。

ギリギリ感がヤヴァい。

まわりの人は食糧やコンロや大量の酒を持ちこんで盛り上がりまくり。

いい香りが辺りから漂う中、僕らが持っている食糧と言えば数個のパンとお茶とポテチ。

小さいコンロを持参しつつも、熱湯を活かせるものはコーヒーのみ。

以上。

トシからテントを借りるという甘い幻想は叶わず、

冷え込む夜に震えながらタープのみで寝たw

マジで寒くて途中で目が覚める。


いい勉強させていただきました。

サンキュー、山。

今年は色々とアウトドアライフを試みてみるよ。

野外に繰り出したい人はぜひ一緒に。

がんがんテントで暮らそう。



会場にはいるや早速ステージからは竜太さんの美声。

らぞくのパフォーマンスでスイッチオン。

Good Vibration代表のPJ。いい男。

初めてみた山仁&SAGARAXX、山仁のリリックに体は鳥肌オンパレード。

桜井響のDJっぷりは完全に職人芸。

ラストのSUPER SESSIONで洋平さんの呼びかけに出てこない一期一会っぷりも含めて。


ライブの合間に冷えた体を温めるためはっと汁をいただく。

有坂美香

Cro-magnon

はっと汁

Dachambo

の連鎖はマジで反則。

上機嫌なおばちゃんはたった300円で山盛りよそってくれる。

俺も今度作ってみるけど、

付け焼き刃ではだせない「予感の味」が当たり前にあるのが、おいしい。



2日目の一番で千尋さんの歌声と空気感が午前の起きた僕らのムードときれいに一致した。

まさにGood Vibration。みんな座ってのんびり聞いているのにこんなに一体感が生まれる経験は初めてだった。

It's Fine day today.と歌ってると太陽から日が差し込んできたときはマジでびっくり。

モカキリはトランペットを欠きつつも、グイグイ引っ張ってどんどん昇っていく演奏。体が自然に動く。粗大ゴミ万歳。

そしてラストのアルバトラスは完全にメーター振り切れてたよね。

彼らにすべてがまとめられてた。

森波のダイジェストであり、それ以上の存在。

洋平さん、超自由。

えーと、えーと‥‥


すいません、がんばって文章書くつもりだったけど、

そんなに得意じゃないし、なんか音楽を代弁する言葉を探すの今イチなんでもう辞めます。

最高でしたってこと。



現場にはまさにオーガニック革命の雰囲気が漂っていた。

セレブの不倫ババァが高い有機野菜レストランで昼飯食うシーンとは違うよ。

地に足ついているというか、

有機的とは野菜のつくり方だけじゃない。

それはiPadの登場で電子書籍の話しかしないメディアと同じで、

生き方、繋がり方、考え方の有機性がある。

そんなローカルパワーに圧倒された。

スゴいポテンシャルを感じる。

文化が芽生えてきて、もう木がなり、森ができている。

トップダウンで誰かから教えられてやるんじゃない。

マスで動いていることがエラいと思っている人には絶対わからない。

テレビに革命は映らない、ですよね。

変えるのはいつだってストリートやガレージから。

DIYだから楽しい。

だからうねる。

波になる。

森とは不思議なものでそういう人たちととても一体になってくれる。

思い込みかな?

ならば思い込んでいきましょう。




初めてトシに会ったときから(3年前くらいか?)、

こんな形まで展開してくるとはまったく想像もできなかった。

きっともっと予想外になっていくだろう。


「今ここ」が動けばいい。

真実は現場にしかない。


それさえあれば、未来には希望しかない。