2010年6月14日月曜日

森と波と人





初めての森波、Wood Vibration。

宮城県登米市。

コメの街、登米。COME TO ME。


登米に来るのは3回目だけど、

1回目はトシの家へ。

2回目は農Music,農LIFE。

3回目は森波。

スケールがどんどんでかくなってどんどんこの街の持つものが見えてきて、

渋谷に近いからとか、アクセスがいいからとか、

そんな理由だけでよかれと思っていい場所に住んで、

文化の文脈をなにも見いだせない人もいる。

ローカルかどうかって貧しいかどうかでは全くないんだ。

思想を表しているのか。


ケータイは完全に圏外。

Twitterにはつぶやけない。

電話は勿論、メールも見れない。

都内にいる友だちにこの感動を伝えられない。

ニュースなんてもってのほか。

(はやぶさのニュースは今日知りました。ひどく感動しましたがw)

完全に飽和を超えながらも膨張を続ける情報からの断絶。

あとから書く俺のブログもただの事後的な認識だし、ひとりのメディアとしてたくさんの編集(真実と嘘)が加わってます。

面白そうで素晴らしいイベントだということは伝わってほしいけど、

(写真もありません)

ぜひとも「行ったつもり」や「わかったつもり」にはならないでください。



あるのは「今ここ」だけ。

目の前にうつる会場&木々と、

耳に聞こえてくる音と、

足の裏から伝わる地面の凸凹と、

口に広がるはっと汁はじめローカルフードの味と、

汗が反応する太陽の日差しと、

脳で感じる人々の思想と、

心が震えるヴァイブレーション。


つらつらと色々書いたけど、

あるのはやっぱり「今ここ」だけ。



「好きなように楽しんでくれればいい。此処に居てくれればいい」

という洋平さんの言葉を思い出す。



数日後に大事なキャンプを控えた源太&恭さんは超軽装。

とりあえずビーサン。

俺はレインウェアを持ってたけど、恭さんは短パンのみ。

ってか恭さん、ちっこいバックパックにスカスカの荷物だったしw

「持ってくるものがなかった」という奇跡の発言。

ギリギリ感がヤヴァい。

まわりの人は食糧やコンロや大量の酒を持ちこんで盛り上がりまくり。

いい香りが辺りから漂う中、僕らが持っている食糧と言えば数個のパンとお茶とポテチ。

小さいコンロを持参しつつも、熱湯を活かせるものはコーヒーのみ。

以上。

トシからテントを借りるという甘い幻想は叶わず、

冷え込む夜に震えながらタープのみで寝たw

マジで寒くて途中で目が覚める。


いい勉強させていただきました。

サンキュー、山。

今年は色々とアウトドアライフを試みてみるよ。

野外に繰り出したい人はぜひ一緒に。

がんがんテントで暮らそう。



会場にはいるや早速ステージからは竜太さんの美声。

らぞくのパフォーマンスでスイッチオン。

Good Vibration代表のPJ。いい男。

初めてみた山仁&SAGARAXX、山仁のリリックに体は鳥肌オンパレード。

桜井響のDJっぷりは完全に職人芸。

ラストのSUPER SESSIONで洋平さんの呼びかけに出てこない一期一会っぷりも含めて。


ライブの合間に冷えた体を温めるためはっと汁をいただく。

有坂美香

Cro-magnon

はっと汁

Dachambo

の連鎖はマジで反則。

上機嫌なおばちゃんはたった300円で山盛りよそってくれる。

俺も今度作ってみるけど、

付け焼き刃ではだせない「予感の味」が当たり前にあるのが、おいしい。



2日目の一番で千尋さんの歌声と空気感が午前の起きた僕らのムードときれいに一致した。

まさにGood Vibration。みんな座ってのんびり聞いているのにこんなに一体感が生まれる経験は初めてだった。

It's Fine day today.と歌ってると太陽から日が差し込んできたときはマジでびっくり。

モカキリはトランペットを欠きつつも、グイグイ引っ張ってどんどん昇っていく演奏。体が自然に動く。粗大ゴミ万歳。

そしてラストのアルバトラスは完全にメーター振り切れてたよね。

彼らにすべてがまとめられてた。

森波のダイジェストであり、それ以上の存在。

洋平さん、超自由。

えーと、えーと‥‥


すいません、がんばって文章書くつもりだったけど、

そんなに得意じゃないし、なんか音楽を代弁する言葉を探すの今イチなんでもう辞めます。

最高でしたってこと。



現場にはまさにオーガニック革命の雰囲気が漂っていた。

セレブの不倫ババァが高い有機野菜レストランで昼飯食うシーンとは違うよ。

地に足ついているというか、

有機的とは野菜のつくり方だけじゃない。

それはiPadの登場で電子書籍の話しかしないメディアと同じで、

生き方、繋がり方、考え方の有機性がある。

そんなローカルパワーに圧倒された。

スゴいポテンシャルを感じる。

文化が芽生えてきて、もう木がなり、森ができている。

トップダウンで誰かから教えられてやるんじゃない。

マスで動いていることがエラいと思っている人には絶対わからない。

テレビに革命は映らない、ですよね。

変えるのはいつだってストリートやガレージから。

DIYだから楽しい。

だからうねる。

波になる。

森とは不思議なものでそういう人たちととても一体になってくれる。

思い込みかな?

ならば思い込んでいきましょう。




初めてトシに会ったときから(3年前くらいか?)、

こんな形まで展開してくるとはまったく想像もできなかった。

きっともっと予想外になっていくだろう。


「今ここ」が動けばいい。

真実は現場にしかない。


それさえあれば、未来には希望しかない。

0 件のコメント:

コメントを投稿