2010年2月28日日曜日

今日はINTO THE OCEANできません



チリで起きた地震の影響を受けて、
津波に関する警告がかなりされていますね。
テレビで速報が飛び交い、
各地で電車が止まる。

危険を極端に遠ざけ、
安全・安心を極端に確保し続け、
異質なものを極端に排除したがる、
我らが日本。

何が安全で何が危険なのかもわからない、
我らが日本。



地域放送でも、

ピーンポーンパーンポーン。
「こちらは鎌倉防災センターです。ただ今、津波警報が発令しています。海岸には、近寄らないでください。繰り返します、海岸には近寄らないで‥‥」


そんな行くな行くな言われたら、、、






行きたくなっちゃうじゃねーかよ。







っていうことで、原付でプーッと鎌倉高校前へ。
海を見てみると、



うーん。
津波どころか、かなりフラット。

でもでも、
R134沿いには消防車やら、パトカーがサイレン鳴らしながら行き交い、
上空にはおそらく海上保安庁のヘリが飛んでる。

ちょっとしたB級パニック映画くらいのクオリティ。



さすがに海岸は無人だし、
サーファーはひとりもいない。
津波はヤバい!と、
自分で海から上がるような連中ではないので、
多分、消防団の人とかに強制的にされたのでしょう。





しかーし、
天気は雨上がりの快晴!
気温も上がってきて、
心地よい鎌倉が今日もやってくると、
パラパラと、
津波を見に人が集まってきました。
そこに緊張感みたいなものは、
一切なしw
津波ってどんなの!?と、
ワクワク感すら匂ってくる。
これがいわゆる“津”波待ち。
海でボードに座りながら、
プカプカ浮いているのだけが波待ちじゃないんだ。
勉強になるーっ。

となりのヤンキー風のメンズは、
「津波ってどんなんだよー」
「ってか全然なんもないじゃん!」
「いや、お前こっからやべーの来るっつーの!」
「マジで!?え、ここいてもヤベェの!?」
「いやー、微妙っしょ。まぁ俺はバイクあるから平気だけど。俺は生きるわ」
「え、ってかどんだけのくんの!?」
「おめぇなんも知らねえな。とにかくやべぇんだっつーの!」

とりあえず津波見に来る前に、
帰って勉強しろといいたくなるような、
津波トークに盛り上がっていました。




鎌高前は海岸からぐーんと高いところに道路やら家があるので、
そっちにいれば多少の津波くらい全然へっちゃらなんですが、



中には、海岸の高さで津波待ちするひとも。

腰掛けてるじいさんとか、
いざヤバいやつ来て、
「津波だーーー!!」
ってみんなが逃げ出すと、
階段の途中でくらって、
「助けて‥‥」とか言いながら、
ズズーッと海に持っていかれるタイプ。
(B級映画的発想)

むしろ、ちょっとそれやってほしい。



津浪到着予想時刻あたりになっても、



来るのは、セットコシ〜ハラくらいの、
ダンパー気味だけど、ショルダー充分狙えるファンウェーブ。
こりゃ津波どころじゃないよと、
ロングかフィッシュ日和だよと、
日曜しか海入れない休日サーファーは嘆いていることだろう。



ここでも津波待ち。

ちなみに一番左のおっさんは、
あまりにも何も起きないんで、




釣り始めちゃいましたw

命知らずというか、現実的というか。



もはやいい写真。
好きなキャッチコピーつけて、
ポスターとして使っていいよ。


そして極めつけは、




注意されちゃいましたw

これはさすがにウケた!
メガホンみたいなヤツで、
「そこの釣りしてるひとー」って、
ひとりしかいないっつーのw



けど消防の人も、
さすがの平和っぷりに、
雑談みたいな感じだったけどね。




テレビの情報では、
30センチの津波が来てると。
オスカー像くらいの高さですかね。
高いんだか、低いんだか。


けど、津波っていわゆる「波」とは性質が違って、
海面自体が高くなったり、
周期も長かったり、
第一波よりも二波、三波のほうが高かったりと、
色々あるらしいです。


チリで起きた地震で、
日本に波が来る。
でも、波って元々そういうもんで、
地球半周とかしちゃうわけですよ。

冬の北海道沖に低気圧が発生して、
そこでできた波がプワプワと旅を始めて、
ハワイのノースショアに、
最高のパイプを届けるわけです。
パイプラインマスターズやって、
世界最高峰のサーファーたちが波と一体になって、
僕らは感動するわけですね。



ちなみに、
東京を襲う首都直下型の大地震は、
あと30年以内に70%の確立で来るらしい。
うちらが生きているあいだには、
ほぼ100パーでヤバい地震を経験するわけ。



みんなも気をつけてー(?)

2010年2月20日土曜日

ABC


六本木という街にはほとんど縁もゆかりもないけど、
会社の説明会に参加するために今日訪れた。
報道系の企業なんだけど、
予想以上に退屈な話で、
ちょい萎えた。

面白い世界だとは思うけど、
どっか違う。
もうひとつ超えられない壁があるような。



僕は鎌倉に住んでるけど、
都内に出ることもかなり多く、
そうすると、電車やらなんやらでなにかと移動に時間とカネがかかる。

わざわざギロッポンまで来て、
退屈な説明会聞いて、
外でりゃフライデーナイトだもんだから、
やんちゃそうな兄ちゃん姉ちゃんがテンション高く街を徘徊してる。


なんだこの微妙な敗北感。

帰ってもES書くのがオチ。



このまま負けてたまるか!

ということで、ちょっとだけ行ってきました!

ABC!

、、、ん?
どこだかわからん?
ABCマートじゃないよ。


ちなみにABCと六本木だけで反応できる人はそれなりの本好きだと思われます。
それとも俺がこんな風に言ってるけど、普通知ってるもんかな?



はい、もちろん青山ブックセンターのことです!



書店員さんの選書力が良く、
ポップが巧みだったり、
かなり濃いメンツのトークイベントとか、
CDとかも置いてある。

最近有名なBACHの幅さんも以前ここでバイトしていたとか。


若い人ならビレバンの方が馴染みがあるけど、
ABCもかなりパワフルな本屋!

そして、
ジャンルや作者順とかで単調に並べてしまわない、
本の並びとか、
中2階みたいになってて、
迷路っぽい店内のつくりとか、
めっちゃ良かった!
ホントにいいとこ!

しかも六本木店はアートやデザイン系の本が特に多いので、
もう、ワクワクしまっせ。

六本木通りの、
若者や怪しい外国人がうろつく、
まさに日本の経済至上主義が生み出した気味の悪いカネのニオイがちらつくなか、
ABCに入った瞬間、
雰囲気は一変。
まさに、異界に入り込んだ瞬間のよう。
店内スゴく静かで、
みんなじっくり目の前の本や店を味わっている感じ。
だれも喋らないのに、
心の中は高揚しまくりなんだろうな。



俺もワクワクしながらうろついてたら、
「げんちゃ〜ん!」
と突然、後ろから甘い声!

どこの美女だ!?と振り返ると、
俺の横で本あさってたヤツも「げんた」らしく、
なにやら楽しそうにお喋りしはじめてました。

ざっけんな。
ABC来てまで、なおも敗北感。
そして俺の勝手な実感として、
最近げんたって名前微妙に増えている気がする、
この恐怖感。

しかしそんな奇跡もここでなら許しちゃおう。



出版界はもう不況に次ぐ不況で、
しかも書籍の電子化が、
台風のごとくスゴい勢いで迫ってきています。
今年から来年にかけて、
電子ブックの普及は間違いないとみていい。

うちの父も出版系の人間なのですが、
「この電子化の流れにどう乗ればいいのか。」で、
業界の雰囲気はほぼ一色だそうです。
それもちょっとネガティブな意味で。


電子化が進めば、
誰もが執筆者になれることも夢ではなくなる。
自分で作品を書いて、
AppleStoreみたいなところに仲介料を払えば、
全世界に販売することができる。

同時に、
今後確実に、
紙媒体にならない本がでてくる。
本屋もきっと縮小していくのだろう。

電子書籍の販売を本屋も行ない始めて、
それなりに上手い解決方法はでてくると思うけど、
天井まである本棚がぶわーっと並び、
そこに、実体として存在する本が、
「俺を読め!」
「いや私だ!」
と語りかけてくる様子も、
ちょっと一変してきそうですね。

センチメンタルになる必要はないけど、
残念な結果にならないことを祈りつつ、
残念にしない作戦を考えていくのが、
僕たちの使命かなと。



あんないい本屋に入ったのに、
カネないんで一冊も買わずにでてきてしまった僕は重罪ですが、
みなさんぜひぜひ、
一度行ってみて!

さぁ、ES書こうー。

2010年2月13日土曜日

Charlieだよ!



今日も寒いですよー。
考えてみれば2月のこの時期なんて1年で一番寒い時期。
そりゃ寒いですよ。
むしろ寒くなかったらちょっと心配ですよ。


そんなこんなでホットな話題の少ない最近の僕ですが、
2月10日の渋谷La.mamaは心地よい空間ができていましたよ。

そうですよ、Charlieですyo!

「よ」使いすぎだわ。


知らない人のために言っておくと、Charlieは僕の親友バンド。
映像つくったりするときにはなにかとボーカル&ギターの峻くんにお世話になっています。
そんでもってMVとかもつくらせてもらってる。
ドラムのたっちはもはやライブハウスのバイトの人みたいだし。
ベースのばちお(平仮名?)は最近はいったニューカマー。
まだ知り合って間もないけどね、これからこれから!


僕と峻の出会いは大学2年の夏休み。
「Free Your Soul」という映画の制作がありました。
主演を務めるのが峻くん。
カメラ監督を務めるのが源太くん。
監督のあみちゃまを介して知り合った。
基本的に初めて会った人には人見知るんだけど、
なんか、その日の夕方くらいにはフランクに話せてた気がする。
あんま思えてないけど。


で、思い出話じゃなくて、
ライブの映像を撮ったんで、観てよって話!


はい、どーん。
Charlie "Seasons In The Rain 2"


Charlie "Fly Over the Pale Sky"


Charlie "Spain"


Charlie "City"


Charlie "Silke"


もうわけてアップしたりとかしません。
どどんと5連発。
楽しんでください。




音楽も、映画も、本も、サーフィンも、

政治も、カネも、詐欺も、離婚問題も、下らないバラエティも、

嘘くさい広告も、体に悪いジャンクフードも、商店を痩せさせてしまう大型スーパーだって、

全ては誰かが良かれと思ってやったことの気がします。


それをあれはクソだ、これはゴミだと、
簡単に言ってはいけない気がする。
俺がサーフィンを好きなくらい、
だれかがそのジャンクフードを好きなら、
それがあることには価値があるはず。

勿論だから全て大事だってわけじゃなくて、
そこから先の議論が必要なわけですが、
まずは、
自分が好きなことが、いいですよね。


だから僕は胸を張って、
このバンドを応援したいし、
これからもできるだけ手伝っていきたい。


今回の撮影はカメラ一個の簡単なものだけど、
次はもっとがっつり撮りたいな。
手伝ってくれる人、求ム。


そんでもってついでに、僕の作品も観てねw
Shunnybobの曲使ってるから!

2010年2月8日月曜日

全然わかりませんね



無性に映画が観たくなって、
録画していてとっておいたコーエン兄弟の「No Country for Old Men」を観た。

久しぶりにちゃんと映画を観るという言い訳を考慮しても、
なんというか、よくわからない。
内容とか、
なんでこんな映画が生まれたのかとか、
色んなことがよくわからないのだー。

そしてぶっちゃけ前の日に、
「攻殻機動隊S.A.C. 2ndGIG」も観たのだけど、
やっぱりよくわからんのだー。

わかったことを強いていえば、
「No Country for Old Men」は夜中に一人で観てはいけないこと。
絶対トイレ行けない。
お化けとかじゃなくて、
冷酷な殺人鬼いるよ。
先に便座すわってるよ。
うんこしながら殺されるよ。
一番いやじゃん、この死に方。

それからコーエン兄弟は間違いなく映画を創るために生まれてきた人間だということ。

それからそれから、
映像がとてもよかった。
美しいというか、
構図のイロハなんてちゃんと勉強してないからわかんないけど、
この映画に関していえば、
意思のある映像だと思った。


改めて、映像って面白なーと思う!
最近あんまり映像っていうメディアにこだわらなくても、
文字でも意思を示すことはできる、
あ、俺は別に映像に固執しなくてもよかったんだ、
と思っていた。
けど多分こっから先は単純な俺の興味だな。
映像が面白いっていう理由は。

総合芸術とか言うけど、
視覚も、音も、文字も全部使って、示して、
どうでしょう?
どう思う?
みたいなのが好きなんだな。
一見すればありすぎる状態。
加算のメディアが足しすぎてる感じ。
観る人の想像力を奪う可能性も勿論あるけど。


そしてもうひとつわかったことは、

映画はよくわからないから、
面白いのではないかと。

これはちょっとした発見だわ。

映画も本も、
レビューを書いたりするの好きだし、
人に話したりするのも好きだけど、
それはちょっとわかっただけであって、
まだまだわからないんだな。


不況の中、
就職できるのかまったくわからない現実が、
面白く思えるかどうかは微妙なところですが、
シュウカツしておりますw

広告やマスメディアの、
「わかりきったこと」や、
「わかったつもりになったつもり」や、
「わかりきらせること」よりも、

わからないからテンションあがるね!的な、
刺激的なセカイに行きたいですね。