2009年12月30日水曜日

ネットと餅と本とゼロ年代



ふぅ。
自宅のネットがつながらなくて、
ここ4日間くらいネット社会とは無縁の生活を送っていました。
部屋にいてなんかしようと思っても、
ネットがないとどうも上手くいかない。
メールもみれない。

離れてみると、
自分がここまでネットに依存しているのがよくわかります。

さっきやっと復活して、
なんだか落ち着いたんだけど、
メールチェックしたり、ブログ読んだり、
20分も使ってたら飽きてきちゃったw

絶対に無視できないツールだけど、
やっぱり俺は、生々しい現実のほうが好きだな。




ゼロ年代が終わろうとしてますね。
特に感慨深くもなければ、寂しくもありません。
そして、ゼロ年代とはなんなのかなんて勿論わかりません。
しゅんとは話し合ったけど、
結論らしいものはでなかったし。
10年代が終わる頃にはわかることを期待して、
次の10年を思いっきり生きたいですね。


認識は事後的だからね。


ってか人間って、10年単位なんだ。
60年代?とかから、たぶんメッチャ10年単位。

なんとなく、短いよね。
それもたぶん、どんどん短くなってきている。
100年や1000年単位で変化する自然と共存しにくいのも、
なんとなく、わかる。





それはそうと、
今年、今氏家は自分達でもちをつくることにしました。
杵と臼を買って、
ペッタンペッタン。

といきたいところだったけど、

なかなかいい値段がするので、
結局、
全自動もちつきマシン的なものが我が家に届きましたwww

この結論はいかがなものか、俺も怪しいと思っていますが、
2時間くらいで、もち米が、つきたてのおもちに変わります。

それを炭火をおこした火鉢の上で、網で焼く。
七味醤油につけて、海苔をさっと巻いて、
うーん、、、
美味い!

本物のつきたての味はよくわかんないけど、
今のところ、これが俺の中のつきたての味。
少なくともサトウの切り餅しか知らない人は、
食った方がいいよ。






それはそうと、
来年の目標がひとつできました。



本を最低100冊読もうと思います。
ジャンルレスで。
乱読とまではいかず、
前後の本になんとなく繋がりは持たせるけど、
キーワードになりそうなのは
「日本」
「近代」
「自然」
あたりの気がしますう。

最低100冊。
できたら150冊。

3日で1冊か。
読んで終わりじゃなくて、
読書ノートを書いて、内容をまとめて、
できれば2回は読みたいから、
読むスピードのおそい俺としては、苦戦必至。

来年の今頃に、
またここで、
「祝100冊!!」
の報告ができるように頑張りまっせ。


amazonもなかなかいい本を紹介してくれてビックリなのですが、
知ってる誰かに紹介してもらうと、また読むテンションも変わってくる。
いい本知っている人は惜しみなく、教えてね。
僕も教えます。
音楽のライブでみんなが一体感を得られるのに、
本でそれができないわけがない。
本でどんどんつながっていきましょう。



来年も、よろしくお願いしますー

2009年12月17日木曜日

必読本〜其の壱〜



最近、本ばっかり読んでいる。
やるべきことをしないで、本ばっかり読んでいる。
ヤバいよね。
でも、表面的なやるべきことばっかりしているくらいなら、
読書の方がもっと“やるべきこと”だ。

俺は読むの遅いし、読書量自体はそんなに多い方じゃない。

でもここんところは2週間で4〜5冊くらい読んでる。

俺としてはかなりのいいピッチ。

全然一冊ずつをまとめずに次の本に進みまくってるから、
そろそろ止まって、ノートを広げたいところなんだけど、
本が面白すぎて止まらない。


そんなこんなで、

僕はブログでちょいちょい、本を紹介していくことにしました。

勿論俺の独断で選んでいるんだけど、

結構本気で読むべき本を載せていくつもりです。

偉そうに語れる身分では全然ないけれど、

自分のブログの中でくらい、許してよん。



で、今回オススメするのは、


『なぜ日本人はかくも幼稚になったのか』福田和也



SFCでも教えていられる福田和也先生の本です。

タイトル硬いなー、とか、
ちょっと真面目すぎるなー、とか、
日本人とか言われてもー、とか、
まぁ得手不得手、好き嫌い、などなどあるとは思うけど、



ホントに読んでみてください。



全ての人に読んでほしいのは勿論だけど、
特に、シュウカツしている人とかね。

なぜなら、俺もその1人だから。



僕は1988年生まれで、
ゆとり教育の実験台に使われた世代なのですが、
僕らの世代で誰もが当たり前に思っていて、
なおかつそれは正しいと思われていることが、
この本の中ではかなり否定されている。

海外の貧困問題に興味がある。
自分探しの旅にでよう。
生きていることが一番大事。
人に優しく、思いやりをもって。
暴力は絶対反対。

こんなのうちらの常識的な“正しい”ことじゃない?

俺も今までの長い人生でここ最近まで、あんまり疑うことはなかった。



けどけど、これらはかなり危険信号では?
と、この本では問いかけられているように感じた。

それは幼稚な考え方だと。

僕らは“日本”のような巨大な存在と対峙せず、
倫理を持ち得なかった。
いつしか「尊敬」は「善意」に変わり、
自由の使命を全うせずに、なにからも解放されることが自由だとばか騒ぎしている。


天国だと思っていた世界が、地獄に変わる瞬間。
見えてきまっせ。


けどけど、別にどの世の中にもしんどいことなんて溢れていた。

今が怖いのは、みんな一斉にニコニコしながら闇に突っ込んで行ってる感覚。


生きることよりも、誇りを持つことの方が大切である。
かなり厳しい内容ですが、真摯に書かれている。


いや、マジで必読。

戦う気のある人は。





内容を総括していないのに、どうしてもブログに書きたくて、
なんか当たり障りのない文章になってしまった。。。




本と出会うということは、全く違う価値観と出会える機会。
たぶん、僕らの世代がいくら叫んでも叫ばれ得ないような考え方と、
本を介せば出会える。
それも本当に正しいことと。
本当に正しいことなんて実はないんだけど、
これが本当に正しいんだと、叫んでいる声は存在するのだ。





けどハッキリいって、趣味で読書なんて辞めた方がいい。
それならサーフィンしろ。

読書の本質は、自分の生活に活かすこと。
学んだ知識や思考をもっと大胆に表現していかなきゃ。


まさに血となり肉となるのだい。

2009年12月5日土曜日

復活だーい


どしゃぶりなんてコワくねー!
って原付かっ飛ばして家に帰ってきて、
シャワー浴びて、
音楽爆音で聞きながら部屋片付けよう!
とかテンションあがって、
びちゃびちゃのジャケットのポッケに入ってたiPod取り出してみたら、




動かない、、、



あーあぁ




気合いだけじゃ、どうにもなんねーこともあるのか。
どのボタン押してもなにも答えない。

あんま濡れてないのに、、、
水には弱いのか、、、


くそテンション下がって風呂場に行って、
ぶわぁーってドライヤーあてたら、





普通になおった。





むしろ軽く調子よくなった。




アップルの叡智の集大成であり、
人々の音楽の所有を根本的に変え、
ついには音楽業界の動向までを左右してしまってるiPodは、





水に弱く、ドライヤーで元通り。






なんだそれw

整髪料のCMみたい。






それはそうと、ちょっと元気になりました。

iPodじゃなくて、俺がね。



悩むのはいいけれど、

それと元気がなくなるってのはちょっと違うな。

辛くなったら人や創造力に助けてもらって、

そんな感じでいいと思う。

人間1人で生きていけないのは知ってるけど、

大切なのは不均等でありながらも循環していくことだなと。


小林秀雄が、

その花を美しいと思うのは、
その花が美しいからではなく、
その花を美しいと思えるあなたの心が美しいのだ。

的なことを言っているのを聞いて、

あぁ、いい言葉だなと思いました。


たぶん世の中の、
特に自然のものに「美」なんて概念はないのに、
それを人間が勝手につくりだして、
あぁ、美しいな、なんて。
はたから見たらただの自己満だよね。
さらに進んで、
自然のもの全部デザインしなおして、
ってかこの世にあるもの全部デザインにして、
人間のつくったものを自分達で美しいと思っているわけだ。

愛すべき自己満か、
憎むべき自己満かは、
わからないけれど、

それを解決するのは、
「豊かさ」だったり、
「開いていること」だったりするんじゃないだろうか。

そうやって、繰り返すわけだ。



なんか言葉の範囲でだったり、
頭の中でだったりは、
そろそろパンクしそうというか、
整理しても整理しても散らかっていくので、
ちょっと汚いのはもう無視して、
ゴリゴリと行動にしていきましょう。


2009年11月25日水曜日

ぐるぐる


前回のブログの引き続きにもなるんだが。

最近はとてもスタジオジブリに関心を持っていて、
その周囲の本を読みあさっている。

ちなみに、関連のある本を立て続けに読むのはとても面白い!
誤解を恐れずに言うと、一冊からめちゃくちゃ学ぼうなんて全然思わなくていいんだよね。
読書ってやっぱ、“勉強”みたいなイメージがあるし、映画とかと違って、読むからには学ぼうみたいな雰囲気がどこかにある。
俺も今まではそんな感じだった。

でも、そんなの必要ないんだよね。
むしろ、似たテーマの本をどんどん読んじゃえば、内容が被ってきたり、本同士が連なり始めて、自然と理解できてくる。

スポーツなんてまさにそう。
1回の練習でボールを正確に蹴るようになんてなれっこない。
けど、毎日同じ動作を繰り返すと、染み込んでいく。

そういう意味で、スポーツというか肉体的なものは、人間の営みの上でとても根本的な部分を支えているから面白いよね。
知的な人もそうだけど、体力あるヤツってやっぱ信頼できるし。



で、話を戻すと。

えっと、そうだ、ジブリだ。

ぜひぜひ観てほしいYoutubeがあるんだ。

これね。
「もののけ姫はこうして生まれた」っていう制作ドキュメンタリー。
8〜10分くらいに分解されているんだけど、
全部観ると結構な長さ。
続きはYoutubeで探して。

元々はDVD化された商品だから、
それをYoutubeで無料公開しちゃうっていうのとか、
それをオススメしちゃうっていうのは、
色々メンドクサイ問題を含んでいそうだけど、
いっぺん見出しちゃうと、
とりあえずそんなこと心配してる暇なない。


もうね、

鳥肌、

ハンパないよ。

ガンガンだよ。


とりあえずイントロからもうヤバい。
「もののけ姫」の完成から4ヶ月もたっているのに
宮崎駿は、
「まだ、この作品で自分は何を描いたのか、総括し終わっていないんです」
だって。

この時点で、
鳥肌マックス。



もちろんお金は本質じゃないんだけど、
気の遠くなるような作業を繰り返して、
これだけ素晴らしい作品をつくっているアニメ制作の現場の実状は、
もう全然稼げなくて、
仕事場としての環境がほとんど整っていなくて、
(だから安定して稼げるTVシリーズものにどんどん流れていって、
週に何十本というアニメが放映され、
その量がもはやアニメーションの本質そのものを変えてしまっている。
まぁこれは別の問題だけど。)


それを、
鈴木敏夫がぶっ壊したんだよね。

まぁアニメ界の現状は置いといて、
社員を固定にして若い人をしっかり育てて、
給料も安定した固定給が入るようにして、
結果的に日本でも数少ない成功したアニメスタジオになった。

やっぱり必要になった時に、お金をダイナミックに動かせるっていうのはスゴいよね。
お金の使い方や関わり方ってとてもセンスが要るというか、
その人らしさがでるので、
そういう意味でもジブリはかっこいい。



で、カネの話じゃなくて。


このドキュメンタリーを紹介したかったのは、
もっと裏側を観ようってこと!
もう視野の狭い下らない広告とか、
他のことには知らんぷりしてばっかりのブランドという制約とか、
加算のメディアのくせに全然信頼できないTV番組とか、
そんなのはちょっと飽きてきたから、
表面上にしかない上澄みばっかりじゃ、
全く本質に近寄れないのではと思う。

でも、映画の制作ドキュメンタリーとか、
面白いよね??
みんな好きだよね??

たぶん、世の中に出回っているもの以上に、
裏側を観ることってみんな結構関心があると思うんだ。
下らない色んな理由で削ぎ落とされているんだろうけど、
ここら辺はまだまだ勉強不足だからあんまり言えないな。

ただ、もっとそういうものはあっていいはずだ。

裏側を見て、感じて、悩んで、

螺旋階段を登るみたいにさ、

上から見たらおんなじところをぐるぐる回っているだけみたい。
けど、それはどんどん上に昇ってるんだよ。

だから裏側を観る前と後でやってることは変わってなくてもいいのかもしれないな。

糸井重里が、
ただ単にバカやってるやつは大嫌い。
けど、ぐるりとひと回りしてきたバカは大好き。
みたいなことを言ってて、すげー共感できた。


このドキュメンタリーにも、
とてもいい言葉がたくさんでてくるんで。
ビビッときたところをどんどんノートに書き留めていけば、
それだけで強くなれた気がするw

しかもこのドキュメンタリーは、
個人的にはよくできていると思うので、
大衆向けだけど、いいところを抑えているし、話の展開もいいし。


けっこうボリュームがあるから、
勉強の合間にとか観たいところなんだけど、
とてもじゃないけど、間を埋めるような簡素な内容じゃない!
そんときはもう諦めて、
がっつり観ちゃってくださいw

2009年11月20日金曜日

君をのせて



もちろん観たよね?
「天空の城ラピュタ」

俺は久しぶりに見た。
最近はジブリの作品を観なおしているんだけど、
もう、まるで整理できないくらいに胸を締め付けられた。

俺は「風の谷のナウシカ」が大好きで、
そこには木々や虫達がまるで人間達に訴えかけるような、意思を持っているかのような世界があり(勿論そういう解釈はよくないんだけど)、深い感動を覚えた。

ナウシカのヒットによって宮崎駿は「エコロジスト」呼ばわりされ、そういった声を裏切るかのようにラピュタをつくった。


なんとそこは、石やロボットが、無機物達が「生きている」世界だった。
鳥肌がぶわーっと、全身を走った。


人間の言葉を持たないけど、生物である植物や虫ならまだわかる。
けど今度は、無機物だなんて。

宮崎駿は、そこに落ちている小さな石ころにも「鼓動」があることを教えてくれる。
とても人間的な解釈の仕方だし、エゴがあるともいえる。

けど、俺たちはそうやって、
絶望と矛盾のあいだに立っても「大丈夫です」という大ウソをついていかないといけなんだと思う。
そこで「もうおしまいです」と言っちゃいけないんだ。




そういえば、今日偶然本屋でCutを見つけました。
特集が「スタジオジブリ、その現在、過去、未来」。
勿論即買いで、これから読みます。

ジブリ一色の表紙のくせに、ジブリの記事自体は全体の4分の1くらいだったり、
ジブリの記事のあとすぐに「2012」の広告で、そのあとはジョニーデップのグラビアだったり、
今日の日テレの放送に関しても、映画が進行してリズムを生み出している最中に突如CMに入ったりと、
不満の感じる部分は色々な場所にあるけど、


ふと思ってしまって、
こんなこと言うのは不謹慎かもしれないけれど、

もし宮崎駿が亡くなったら、
もしスタジオジブリが終わったら、

俺たちはどうなるのだろう?
いや、どうするべきなのだろう?

「またひとつ、日本が誇るべきものがなくなってしまったね」で終わらせてはいけない。
日本中の森にトトロを住ませた奇跡を、忘れてはいけない。

彼らの表現を汲み取って、伝え、行動し続けるべきだ。

俺は自然好きだし。
今風の言葉で言うとエコロジスト。
その、もうひとつ深い次元で、自然と関わっていきたいな。

それに、一生を費やしてもいいんじゃないかと思う。


なんだかジブリ作品を観たあとは、
おそろしいくらい正直な気持ちになれるなーー。